長年勤め、2年前に退社した会社での経験、出会いを振り返ってみたい。
社長就任時は、思い出すと今でも吐き気をもよおすような損失。
・・・そんな状態であったために、私の社長就任となったわけだが・・・
それまで考えてきたこと、蓄えてきたものを実行しようと必死になっていた。
1期目は当たり前のことをやり、損失を1/6に。
「よし!このまま続ければ」と2期目の上期の成績を見て愕然とした。
半期で1期目の損失を上回ってしまっていた。
それに加えて、銀行からは、いわゆる”貸しはがし”にもあい、
社長就任3年目に黒字化という目標を立て、
3年目に1円でも赤字をだしたら”退任”すると心に決めていた自分としては、
「このままでは厳しい」とネガティブに考えだし、
あせりと共に不安な気持ちで一杯になっていった。
そんな頃は社員に”やつあたり”のような叱責をしたりして、
多分、誰の目から見ても”あせっている”ように見えたと思う。

それを見かねた、親父の後輩で、会社に来てもらっていた部長から、
「いい人がいるから相談にのってもらってみては?」と言われた。
その人は客先で原価管理やサプライヤー指導などをされていた方で、
経営状況のヒアリングなどで来社されたこともある人だった。
結局、顧問として指導を仰ぐことになるのだが、
お願いするまでに3ヶ月かかった。気持ちの整理に3ヶ月もかかってしまった。
この3ヶ月は自己否定というのでしょうか?
”自分にはできるはず”と自信を持っていたことに対し、
人にお願いしなければならない=自分一人ではできなかったと、
自分自信に認めさせるのに3ヶ月もかかってしまったのでした。

つづく